大学院生の研究室生活ってどんな感じ?実体験を基に解説

研究

大学院に進学したい大学生の中には、次のような疑問が浮かんでいる方もいらっしゃるでしょう。

「大学院での研究室生活ってどんな感じ?」

当記事では、

  • 大学院生が研究室生活でやること
  • 大学院生の1日のスケジュール例

を解説していきます。

研究室に配属されても、大学生と大学院生の間にはやはり違いがあります。

「どれくらい研究室にいるのか?」や、「どんな研究をしているのか?」など。

そこで、大学院生の研究室生活について、元院生の僕が実体験を基にして

どんな感じだったのかを交えながら解説していきます!

「大学院に興味はあるけど、普段の生活が気になる」方は、ぜひ目を通してみてください!

大学院生がやることは研究だけではない!

大学院生の研究室生活において、主にやることは

  • 研究活動
  • 講義・レポート
  • 学生職員(TA・SA)
  • 研究室のゼミ
  • 学会発表

があります。以下に詳しく説明していきます。

研究活動

大学院生の本分である研究活動。

その活動は

  • テーマ決め
  • 実験計画立て
  • 材料・備品準備
  • 実験
  • 分析
  • 考察

と多岐にわたります。

ほとんどの場合はここの割合が最も多くなります。

講義・レポート

大学院にも学部の時と同様に、

「卒業に必要な単位」

というものがあるため、履修登録をして講義を受ける必要があります。

ただし、必要な単位数は大幅に少なくなっており、大抵の場合は修士1年終了時には必要単位数を満たしていることが多いです。

とはいえ、修士1年時はその分研究活動に充てる時間が限られてしまうので大変です。

学生職員(TA・SA)

学生職員はティーチングアシスタント (Teaching Assistant:TA) またはスチューデントアシスタント (Student Assistant:SA) とも呼ばれる、大学の職員として主に特定の講義の補助業務をする学生のことを指します。

学生職員があるかどうかは、研究室によって変わりますが、多くの場合、教授が受け持っている学部の講義を担当することになります。

学生職員はアルバイトみたいなもので、働いた時間に応じてお金がもらえます。

私の場合は時給1000円で、勤務時間は最大25時間なので25000円が上限でした。

逆に言えば、実際に働いた時間が最大勤務時間(私の場合25時間)を超過してもその分はもらえません。

私はそのようなことはなかったのですが、学生実験のTAを担当していた同級生は余裕で時間オーバーしていたので、タダ働きのようになっていて気の毒でした…

研究室のゼミ

毎週1回、教授を含めた研究室のメンバーが全員集まってゼミが行われます。

私の場合は、研究内容がある程度関連している他の研究室との合同ゼミが行われていました。

以下に私が経験したゼミの内容を一部記していきます。

週間報告

前回のゼミから今回のゼミまでに行った研究活動についてパワーポイントでまとめて報告します。

基本的に毎週行われます。

テーマ発表

研究テーマの緒言(序論)をまとめて発表します。

新学期が始まったあたりの時期に行われます。

雑誌会

自分の研究テーマと関連のある論文を1つ選び、その内容をまとめて発表します。

中間報告

前期または後期に行った研究の成果をまとめて発表します。

研究の成果を教授に発表する機会である研究室のゼミは、教授からダメ出しを食らうことが多く、院生にとって精神的に辛いイベントです。

学会発表

自分の研究の成果を公に発表する場です。

学会には

  • 国際学会
  • 国内学会

の2種類に分けられます。

国際学会では海外の教授や研究者も参加するため、英語を話す必要がありより難易度が高いです。

ただし奨学金の免除には国際学会の方が有利なので、奨学金の免除狙いなら積極的に国際学会に出るのをおすすめします。

また発表方法は

  • 口頭発表(オーラル)
  • ポスター発表

の2つがあります。

口頭発表は卒研発表のように、大勢の人の前でスライドを使って発表する形式で、オーラルと呼ぶことが多いです。

ポスター発表はA0サイズの紙(A4用紙16枚分!)に研究内容をまとめて、それを会場のブースに展示して発表する形式です。

当然ながら多くの聴衆の視線を浴びる口頭発表の方が敷居が高く、質問の対応力も要求されます。しかしその分評価も高くなるので、研究内容に自信がある場合は積極的にチャレンジしてみても良いでしょう。

大学院生の1日のスケジュール例

「大学院生がどういうことをやるかは分かった。だけど俺が知りたいのは1日の流れなんだよ!」

という人もいると思います。

そこで、一例までに私の院生時代の1日のスケジュール例を以下に公開します。

7:00 起床

7:10~8:00 朝食・支度

8:10〜9:00 通学

9:00〜13:00 実験・昼食

13:00〜16:30 資料作成

16:30〜18:30 ゼミ

18:30〜19:20 帰宅

19:30~24:00 夕食・自由時間

24:00 就寝

上記はゼミのある日のスケジュール例になっています。

当然このようなスケジュールが毎日続く訳ではありませんが、基本的には実験や分析を行い、空いた時間に資料作成などをします。

(ちなみに、上の例で実験と昼食が一緒になっているのは、実験の待ち時間に昼食を食べているためです)

あくまで一例ですが、参考にしていただければと思います!

まとめ:大学院では結構やることが多い!

というわけで、これまで大学院生の研究室生活について書いていきました。

以下に内容をまとめていきます。

  • 大学院生は、基本的には研究を中心として活動する
  • しかし、研究だけでなく様々な活動も行う必要があり、発表の機会も多い
  • 大学院での1日のスケジュールは、日によって変わる

大学院に進学しようと考えている学生が不安になることと言えば、まさに今回のような「大学院ではいったい何をしているのか」ということだと思います。

実際、僕も大学院生になるまではなんとなくでしか知りませんでした。

しかし、この内容をちょっとでもいいので頭の中に入れておくと、大学院生の生活が少しでも想像できるかと思います。

大学院に進学する前に分からないことで不安は減らしておいた方がいいですからね!

最後まで当記事をお読みいただきありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました